テルミバッフル最終章

 


おらが村には田んぼとテストコースしかねぇ





オーバーホールした照美さん、年を取ると丸くなるのが世の常ですが彼女の尖り具合は増すばかりです。

イキってもないのにシフトダウンで爆発したかのような炸裂音を響かせ周りの視線を独り占め。

その割に法定速度くらいで走るからマイルドヤンキーなミニバンがやたらと煽ってきてもうサイコーです♪


「あわよくばバッフルレスでも。。」などと考えておりましたが無理でした。





さて、照美のエンドは御覧の様な形状。

パンチングパイプを超えた先がダイバージェントダクトになっており、あの強烈な炸裂音はここで発生すると思われます。

もはやマフラーエンドと言うよりマズル(銃口)として見た方が良いかもしれません。

照美付属のdBキラーや初期に使用していたバッフルは大幅に出口面積を減らすことで音量を下げようとしていましたが、フン詰まり感と内部で共鳴したポコポコという間抜けな音が出てしまい心地良くありません。





左から照美付属、簡易的な2代目を飛ばして3代目、黒いのが4代目、1番右が今回の5代目。


4代目の黒いバッフルは音量の減少と共鳴防止の両立を目指しましたが一部で共鳴が残り完全ではありません。また、煽った時の迫力が抑えられすぎてしまいます。


ということで次のバッフルに求めるのは次の3つ。


①ペコペコ音は絶対ヤダ

②空冷大排気量エンジンの低音の効いた音質が欲しい

音量を抑えるのは重視しない
 (そこそこの迫力はありつつ、鋭く煽った時の「バァンッ!」という炸裂音だけを抑えたい)



これまでの経験と照美の出口形状踏まえると必要要件は次の3つ。

①Φ58mmの照美の出口面積の少なくとも30%までは確保する。
  つまり出口径は30mm以上。

②出口のみを絞るのではなく、パンチングパイプ出口程度までの長さと角度を確保し、ダイバージェントダクトでの炸裂音の発生を防止する。

③バッフル自体の厚みがあり、共鳴を防ぐ。




こんな感じで白羽の矢を立てたのはノジマエンジニアリングのリペアテールバッフル。




しかもタイタニウム。 いや、ステンで良かったのだが。 まぁいいか。





探しまくった甲斐あって無加工で取り付け出来ました。







マズルフェイスはこんな感じ。








早速テストです。








アイドリングから低回転では抑え過ぎずにドスの効いた低音を響かせてくれます。

ボリュームも迫力があっていい感じ。







舗装のキレイなNEWテストコースにおいても上まで回しても共鳴音はほぼ無しと言っていいレベル。


ほんの僅かな条件が重なる時だけ、共鳴っぽい雰囲気を感じさせることがありますが、これまでのバッフルと比較すれば98%は完璧。

ここが重要だったので結構感動しました。








これまでのバッフルの中では開口部面積が最大ですので常用する4000~6000辺りのフン詰まり感も抑えられ、トルクも増して程よい感じ。


もう1つ懸念だった煽った時の炸裂音も上手い具合に抑えられています。

高回転を常用するならもう10%面積増しのΦ35mmくらいが良いかもしれませんが、街乗りを考えるといい塩梅でしょう。


こ、これは正解にたどり着いてしまったかもしれない。


高速インプレ&お山インプレはまた今度。






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