オイル漏れとその原因




数年前から時折謎のオイル漏れに見舞われるSPORT1000S。

漏れる時と漏れない時があり、高速で長距離走ると出たり出なかったり。
センターのタイベルシャフトのシールか、クラッチカバーの合わせ面が怪しいとは思っていましたがディーラーへ持って行くも原因不明で返って来る始末。

不安を抱えたまま乗るのも嫌なのでリークチェックです。




使うのはコチラ。 浸透探傷検査現像液です。










細かい粉末を吹き付けることでいわゆる毛細管現象を用いてクラックの検査に用います。 本来の使い方ではありませんがこれなら微細なオイル漏れも見つける事が出来ます。
使用後は拭き取ることが出来るので後始末も簡単。


っで、その結果は。。。  漏れ無し!


いや、ほんの僅かですがクラッチカバー合わせ面からその兆候が見られる場合がありました。


出る時と出ない時の違いとは何なのか暫く考えていたのですが、ある日ハッと気づいたのです。






原因はコイツかなと。



頻繁にクリーニングしてやらないと直ぐに固着してしまう内圧コントロールバルブ。
新型は改善されているようですがこの型はイマイチな様です。
こいつが閉塞することでクランクケース内の圧が上がり、クラッチカバーの合わせ面から漏れたんだと思います。


ではこの内圧コントロールバルブ、いったいどのくらい効いているのでしょうか?


納車時から付いていた為わざわざ外すなどとは考えもしなかったのですが、こうちょくちょく手入れが必要になりる事と恐らくアルミのバルブ?を使用していると思われ、クリーニングの度にグレーに濁った粉末入りの汚れが出てくることからこれがエンジン内を回るのも良くないと思います。

そんなわけで純正品を見てみると、、、






意外にもこちらもちゃんとしたリードバルブが付いているじゃないですか!?

但し、バルブが閉塞した時の為か小さな空気抜きの穴が開いているのでその効果は完全では無い様ですけどこの穴を塞げばそれなりに効くんじゃないかと思います。

このユニットからオイルが漏れるなんて話も有るようですが1度純正仕様を体験してみる事に。
装着後は今までのバルブのカチカチ音から小さいブラスチックがパタパタ言ってるチチチチチッという音に変わりました。


走りの方はと言うと、、、   う~ん、  別にコレで良いんじゃね? って感じです。


吹け上がりの違いはさほど感じず(マフラーのバッフルの方が影響大)それよりもエンジンブレーキが劇的に効いて乗り難くなるものと思っていましたので確かに若干強くはなりますが費用対効果を考えると、どうなんでしょ?

最新式のバルブならリスクも減って効果も大きいかもしれません。
もう少し長距離乗って燃費がどうなるかは見てみたいですね。
あと、真ん中の小さい穴を閉じた時にどのくらい効くのかは気になるところです。
そんな訳でチューンダウンな話でした。


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