「ぬおっ!!!!」
ついにこの日がやってきたか。
一体どうしたって言うんだ。
いつもならセル一発で即座に目覚めて官能のテルミサウンドを響かせてくれると言うのに...
いつも大事に大事にしていたじゃないか。
まさか2年目の... いや、確かアレは3年目だったはず...
黙り込んでうんともすんとも言わないなんてお前らしくもない。
「そうか... バッテリーか」
わざわざ夜明け前の住宅地の坂道をするりするりと滑走し、目覚めの儀式の後は暖気と共に体を伸ばそうと思っていたのに。
この状況では仕方が無い。
指定空気圧より大幅に高めのセッティングにしたスポーツコンプのお陰で取り回しが楽になったSPORT1000Sを坂の上まで押し戻し、大げさな助走と共に再滑走を始める。
スピードが乗ってきたところで2速へカチ上げ、少々乱暴ながらもLツインへムチを入れる、 っが、
「ドクン.... 」
僅か1回のクランキングと共に急激に減速し再び静寂の住宅街に取り残されてしまう。
「おぉ... マジか」
自分に突きつけられた理解しがたい現実にどう向き合えばいいのか。
その答えを求める前にまだ少しだけ心に残っていた冷静な面の自分がこの状況の腑に落ちない何かを感じ始めている。
「!!!!!!!!!」
はい、キルスイッチでした...
スイッチ戻したら何事も無かったかの様に快音を響かせるLツイン。
早朝からそんなアフォをやらかす主翼ですこんばんは。
前置きが長くなりましたが前回の空気圧&足回りセッティングの続きです。
今回は冷間 F2.5 R2.8 、リアダンパーは純正値から始めて約1時間を同志みちで、宮が瀬のワインディングセクションが開いてからはそちらで数往復し感触を確かめてみました。
高速ワープでは良いものの温間F2.7-R3.0まで上がり、やはり高過ぎの様なので温間F2.5-R2.8まで落とします。
この状態で同志みちを流していると非常に心地よく、今まで時折感じていたコーナリング時にコーナーのイン側にくる手のひらに力が入ってハンドルを押してしまうということがありません。
今まで空気圧を低くして乗っていた時はこの余分な力が曲がろうとしているバイクの挙動を阻害している、つまり、乗り方がヘタなのだと思っていました。
しかしなぜだか空気圧高めだとこの力を感じずにスムーズに曲がることが出来るのです。
ひょっとしたら単純に自分がヘタなだけかもしれません。
しかし、今までは空気圧低めに起因するフロントタイヤの巻き込みが起きていた様な気もします。
如何せんバイク暦が短い為にこれが良いことなのか、折角のタイヤの性能をヘンテコなセッティングでスポイルしているのではないかとの疑問も生じます。
試しにこの後温間F2.3-R2.5にしてみると案の定ハンドルへの無駄な入力感が出てしまいました。
心地よさで言えば断然高めの方が良いのですが、フロントはこの辺りで性格が変るようで今後の課題となりそうです。
フロントに比べリアの空気圧はどこから悪くなると言うことはありません。
確かに高めの方が振り返しが楽ですし、低めの方がブレーキが良く効くのとコーナー脱出での安定感がある様に感じます。
ともあれ珍しくこのセットが良いと感じられたので空気圧は冷間でF2.3-R2.5~2.6 辺りが自分には合っている様です。
ちなみにダンパーの方は結局今までのセットが良く、コンプは最強から20クリック戻し、リバウンドは最強から25クリック戻しに落ち着きました。
この1年間で自分はどれほどコイツのことを理解できたのでしょうか。
その性能を100%出し切れる走りをしたいとは思いませんが、最近になってその持ち味が分かり始めた気がします。
SPORT1000Sとの終わりなき自己満足旅はまだまだ楽しめそうなのです。
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